Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

組織の生産性を落とすために

chikawatanabe.com

要は、敵国内のスパイが、組織の生産性を落とすためにどのような「サボり」ができるか、という「サボり方ガイド」である。
(中略)

  • 「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
  • 可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上
  • 何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
  • 会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
  • 前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
  • 文書は細かな言葉尻にこだわる
  • 重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
  • 重要な業務があっても会議を実施する
  • なるべくペーパーワークを増やす
  • 業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする
  • 全ての規則を厳格に適用する


大企業は多かれ少なかれ世界中こんなものではある。(どれくらい多いか少ないかが重要ではあるのだが)。

なお、日本企業については「古来からずっとこうだった」と思っている人も多いと思うが、1960年代、70年代は全然違ったみたい。

正直めんどくさい。トロい。
そのめんどくささが「抑止力」であったり「フィルター」として機能しているのだろうが、
そこはそうじゃないだろー。

書きものとか報告とか説明とか、時間も手間もかかるので、
忙しいひとは避けちゃうしやらなくなる。
プロジェクトだって短期だ。時間がない。
だから、ときには部下をなだめて後押しして、一緒にそこを越えなければ*1
 
なんのために会社という形をとっているの?
誰かが誰かのやっていることを監視するために集まるの?
そこがメインじゃないだろ?
なのだけと、
会社というもんはこういうもんだ、と思ってしまうと
そこがメインになりがちで、
だから、未来のことを語る場ではなくなってしまっている、ように思う。 
 
こういうのはそのうちに
その会社のカルチャーとなって根付いてしまうものなのだろう。
中にいるうちに「あたりまえ」になってしまう。
 
正直つまんねーと思ってしまうので、
私は私なりにそこの超え方を考えたいと思う*2
seichi23.hatenablog.com

*1:それもまた手間だけどね。

*2:そしていつものことだが、いつまでもつまんねーことに関わりすぎないように、と思う。