Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

ソフトのお値段

パソコンやスマホのアプリって
「タダであたりまえ」って感覚があるんじゃないかと思う。
それこそあたりまえのように。

ソフトにお金がかかると思っているのは
作っている当事者くらいじゃないのかと思う。
以前*1メーカーの方が、(装置を設定するための)PCソフトが
おまけのように思われているのを嘆いておられたが、
それがコンシューマーの感覚なのだろう。

我々はユーザーさんがお金をかけたくないもののために
仕事をしていて、それをつくることでお金を得ているわけだが、
いったいいつまでこれが商売として成り立っていけるのか、
やはり受託開発はなくなっていくのだろうか、
それで仕事やエンジニアが淘汰されるのは
ある意味正常なことなのだろうが、
これから先どうやっていこうか。。。
 
なんでもスマホでできてしまうんだな、とあらためて思う。
例えば、計測器や制御装置のようなものも
IoT なんかがあたりまえになってしまうと、
スマホで見てね」「スマホで操作してね」となる日も
近いのではなかろうか。
WebAPI みたいに I/F を公開してしまって
「あとはよろしく」「好きに使ってよ」ってふうに
なってしまうのではなかろうか。
それでもアプリをつくるプロは必要だろうけど、
今ほど専門的な仕事でもなく、
ツールで GUI で誰でもチャチャッとつくれちゃうように
なるのだろうかね。
これはこれで明るい未来だけどね!
 
組込みをやり始めて10数年が経ったけど
正直あんまり何か新しいことをやっている感じはしない。
Linux ったって、30年前に憶えた UNIX の知識でやってけてるし、
iTRON だ T-Kernel だって言っても、そんなにあんまり変わんないし。
マイコンのほうがいろいろあってたいへんかな。
だから、自分のやっていることが、ずっと変わっていない気がする。
そして、これから先、すごく変わりそうな気がする。
だから、ちゃんと変わっていかないと。変われるようになっとかないと、と思う。

マネージャー職が、技術のことばっかり考えてちゃいけないかw。

*1:といっても、もう10年以上前の話しだなぁ。