これから先のソフト屋の業態とは(その2)
結局、受託開発はなくなると思う。
なぜなら、発注側も受注側も、お互いしんどいから。
これは仕様変更だ、見積範囲外だ、と言って、
お客さんの要求を進めることができない開発側。
また、それを説明するために、議事録やらエビデンスを引っ張り出してきては
の交渉ごと。ぜんぜんいいことないと思う。
それから、受託は仕事が「ひとごと」になりやすい。
お客さんが決めてくれないとか、お客さんがお金を出してくれればとか。
そんなことを言っているよりも、とっとと作ってしまったほうがいい。
本当はそうしたいはず。
予算がどうとかいうけど、ただの商習慣ではないのか?
非効率なものはそのうちなくなると思う。
アジャイル開発のメリットは色々あるが、ウォータフォール型で言うところの上流、ビジネスや業務を理解し解決策や要件を検討する場に参画できること。そしてプログラミングまで手掛ける。これを高速で何度も繰り返したら、そりゃ技術者は成長する。分業で皆がバカになるウォータフォール型とは大違い。
— 木村岳史(東葛人) (@toukatsujin) 2017年9月12日
売上高が1000億円を超えるサービス業では随分前にSIerにお引き取り願い、派遣技術者に切り替えた。システム開発は基本アジャイルで回すのだが、派遣技術者にもシステム開発の前提となるビジネス企画の段階から入ってもらう。そうすると良いシステムができるし、派遣技術者も成長するとのこと。 https://t.co/83j8pyoFpP
— 木村岳史(東葛人) (@toukatsujin) 2017年9月13日
「分業でみながバカになる」とはまさにその通り。いまのやり方だとひとも育ちにくい。
また、派遣法の改正(※)で、派遣会社は大量の人員を抱え、それをさばくために
今以上になりふり構わず技術者を売ってくることになるだろう。
技術者の単価も下がり、そういう人たちにとって代わられる現場も増えることだろう。
それだけでなく、そういう現場での仕事ができないひとは、どんどん淘汰されるだろう。
つまり「分業しかできないバカ」はいらなくなる、ということだ。
優秀な人が増えて、いいものがつくっていける現場が増えるのなら、それはよいことだ。
だが一方で、技術者の価値(=値段)はどうなっていくのだろうか。
こんなことで、内製が増えていくことにはならない思うのだが、
外部のエンジニアは安く仕事をするしかないとなるなら、我々はどこへ向かっていくべきなのか。
どんなソフトハウスが勝ち残っていくのだろうか。
※いわゆる2018年問題。私の解釈では、有期契約ができなくなることで、
派遣先が雇用を嫌がる → なので派遣元が雇用する → 派遣元が大量の正社員を抱える
あくまで私の解釈なので、責任は持てません。あしからず。