管理は監視じゃなくて
仕事において直面する困難を「何とかして乗り越える」のがマネジメント。「管理職のオッサン」みたいなイメージで、部下をエラそうに上から“管理”することがマネジメントじゃないんです。
目の前の仕事にとらわれてると「必ずこうしなきゃ」「なんとか頑張らなきゃ」って思いがちなんだけど、そういうときに、無意識に持っている「前提条件」のように見える思い込みを取っ払って、(中略)発案することがマネジメント。
(中略)
アイデアを創出して選択肢を作り出し、最適なものを選ぶのが大事なんです。
発案するためには、実際に手を動かしている厨房担当やウェイターに話を聞いて、ボトルネックが何なのかを見つけ出すことが必要になってくるよね。
そのためには面談とかする必要もあるでしょう。だからこそ、現場の話を聞くことが、マネージャーにとってとても大事になってくるわけ。
…ざっくりいうと、これがマネジメントの基本的な考え方です。
多くの人は「どっちも大事だから、どっちも頑張りましょう」ってマジメに言ってしまう。
でも、どちらかを積極的に「見て見ないフリ」しなきゃいけないときがあるのがマネジメントなんですよ。
「どっちも頑張る」なんて、おれに言わせれば「車のアクセルとブレーキ同時に踏んでる」ようなもんだと思う。それはどこにも動けないんだよね。
チームが置かれてる局面によって、本当に大事なことは実は次々と変わっていくわけですよ。
(中略)
「どっちも大事」なモノが左右にあったとしたら、その間を振り子のように行ったり来たりしていい。ベストなのは、らせんを描くように上昇させていくイメージ。
(中略)
オッサンになってもできない人は多いんだけど、おれは「トレードオフに直面したときにどちらかを断言できないマネージャーは二流」だと言いたいね。
言いきらない限り、現場に言い訳の余地を残すから。短期の売上と長期の利益、社内の負荷と社外の満足、人材育成と業績達成…。矛盾する要素のなかで、常にバランスを取りつづけるのが仕事なのよ。
あと、マイクロマネジメントは嫌い、とか書いてあります。
わかりやすい、いいお話でした。
管理のお仕事というのが「監視」みたいになってて、
「やってんのか?」「やれ!」みたいなこと言うのが仕事になってるようなヤツは
私もキライです。
マネージメントのお仕事は
自分たちで「困難を何とかして乗り越える」ことであって、
人に何かをさせることじゃない、っつーことよね。
おれ、テクノが好きで昔DJやってたんだけど、マネジメントってちょっとDJに近い感覚があるなって思ったのね。
うまくいってると、組織全体からいい具合の「グルーブ感」が出るんだよね。みんなが自発的に動いたり、単純に楽しそうにしてたり。
これもいいたとえだと思いました。