少し、会社のひとと話をした。
彼は、みんなはレビューのことを勘違いしている、と言った。
レビューは足りない部分を補ってもらうものじゃないんだ。
技術力が足りないのは自分で補うものなのだ。と。
また、技術力や教育は、会社が与えてくれるものじゃないんだ、とも言った。
彼はひとにきびしい。自分にもきびしいひとなのだろう。
きっと苦労していろいろ身につけてきたに違いない。
ひとにきびしいのは彼の信念なのだ。
だから私はそれを尊重しないといけないと思った。
尊敬すべきことだと思った。彼のいいところなのだ、と思った。
アジャイルかぶれな私はいつも
「チームワーク命」「みんなでフォロー」みたいに思っている。
でも、彼の考え方だって決して間違いではないのだ。
アメリカではITエンジニアの収入がいいが、
その収入でみんな高額なカンファレンスに参加したり
日々研鑽しているという。
また、プロジェクトが終わればそれで解雇、という環境とも聞く。
いわばみんなが孤高のフリーランスというわけだ。
日本のIT業界もそんなふうになれば、
もっと違う世界になっているのかもしれない。
P.S.念のため
だからといって、彼はプロジェクトやメンバをほったらかしにしているわけではない。
成果物の品質や進捗管理も人一倍きびしく見ているし、
そのために自らも手を動かしてがんばってくれている。みんなでやってくれている。