SQiP-WEST の会合に飛び入り参加してきました
SQiP-WEST の第23回会合に飛び入り参加してきたので、簡単に感想を。
ソフトウェア品質保証責任者の会(大阪)
http://juse-sqip.jp/sekininsya/
■講演
「小規模開発向けの軽量なプロセス標準 -VSE標準の紹介-」
以下は講師の伏見先生の過去の資料ですが、
お話しは(以下の)これらを update したような内容でした。
小規模ソフトウェア開発組織のプロセス標準化の課題とアプローチ
小規模組織(VSE)プロセス規格はクリティカルソフトウェアにどう活用できるか
こちらのページもご参照のこと。
VSE センター 資料ダウンロード
ISO/IEC 29110 とは
Software Engineering - Lifecycle Profiles for Very Small Entities (VSEs)
小規模企業向けのソフトウェアライフサイクル
2013年6月 に「JIS X 0165」となった
背景
- 国際的にみて、ソフトウェア開発のかなりの部分が多数の中小零細企業によって担われている
- 中小零細ソフトウェア企業にとって、既存のソフトウェアエンジニアリング規格総体へのアクセスおよび社内採用は高負荷
- 他方、一定の水準確保はやはり必要である
- 中小零細ソフトウェア企業の良い特性(特定のコンピタンシーやコミュニケーション、モラルが密、同質といった点)に配慮する視点も必要である
(メモ)
小規模向けとはいえ、ひと通りのプロセスを網羅したものになっている。
各プロセス項目は必須でなくオプショナルであるが、使う/省くの基準は定められていない。
省く場合は理由を明らかにしなければならない。
承認制度化を目指す国もあり。
(感想)
思い切った軽量化にはなっておらず、ちょっとざんねん。
「使いたいところだけを使ってほしい」という作成側の意図に反して、日本の場合は「全部やっておく方が無難じゃない?」の運用にされてしまいそう。
枠組み整備の方向からのアプローチではこうなってしまうのはやむなしか。
そう考えると、アジャイルというのは、その成り立ちからしておもしろいなとあらためて思った。
思想(アジャイル宣言)と枠組みややり方(スクラム、XP、...)が別立てというのもおもしろい。
そもそも制度とは別ものなんだな。
■グループディスカッション
チームA (品質技術者の)人財育成
チームB 身の丈に合った開発プロセス
(感想)
私はチームAに参加。
何か知識体系やカリキュラムのようなものを祭り上げて、それにぶら下がって成り立つような、
そんなお固いものを目指すのではなく、
どうしたらなれるのか、とか、何が妨げになっているのか、とか、
そういった普段あまり真面目に話すことがないことを社外のいろんな人たちと話し合うというのは、
かえって素直でまっすぐな意見が出てくるようで、とてもエキサイティングで有意義な時間だった。
大変で難しいテーマだが、お若い方が多かった印象で「やっぱこういうとこにくる人はすげーよ」て思った。
...いや、私はただの飛び入り参加なので。