バカを言え
だってさ今、学校で起きていることもそうじゃないですか。いじめの問題1つとっても、正解なんかはないじゃないですか。こっちを立てるとこっちが立たないといったものばかりじゃない。板挟み問題と想定外問題が成熟社会特有の問題なのですね。
そうした問題に対処するためには、正解を当てようとしちゃダメなので、とにかくわざとバカなこと、くだらないこと、まぁそうだな、起こりそうもないこと。もうぜんぜんウケ狙いでもいいです。笑っちゃったほうがいいです。笑っちゃって気を緩めると脳がスッとつながるので。
だから学校で、教室で生徒たちの案をいっぱい出させようとしたら、そういう意味では逆に、正解の束である先生がバカみたいなことを言ったと笑われちゃって、「それだったら俺も言おうかな」みたいな。最初に正解っぽい答えが先生やリーダーから出ちゃったらさ、もう言わないよ。若いやつだったら。嫌だもん。だってそこで変に外して評価下げるの。わかるでしょ?
そのようなことから、今日はみなさんは先生と名のつく方なので、5年も10年も先生をやればやるほど、自分の正解主義モードを外すということが下手になっちゃう。でも、外さないとクリエイティブには絶対になれないし、自分の人生や、あるいは子育てなどを正解主義でやっていたら本当につまんない人生になっちゃいますから。
だから、このモードを外す。思いっきりバカなことから言うということをやってみて。チャレンジです、これは。自分の本当に生真面目な性格に対するチャレンジだと思って。いい?
会社がつまんない場所になってきている、と思う。
まじめ、みんな同じような考え方で、あたりまえな答えしか出ないような環境で。
それってぜんぜんつまんない、おもしろくない。
元気がなくなってる、みんな黙々とやってる、硬直した感じ。
変なこと言っちゃいけない空気だとか。失敗できないとか。
で、バカを言う。外す。ファシリテーションだな。
アイディアが出たり、心理的安全の中なんでも言えたり。
そういうことを大事だと思えるひとが、意外と少ないではないか、と思っている。