先日行われた、ソフトウェア品質シンポジウムの資料をひろってるうちに
以下のコラムに出会いました。
「ソフトウェア品質のホンネ」
http://www.juse-sqip.jp/wp3/honne/backnumber_148/
http://www.juse-sqip.jp/wp3/honne/backnumber_149/
http://www.juse-sqip.jp/wp3/honne/backnumber_150/
http://www.juse-sqip.jp/wp3/honne/backnumber_151/
ごくごくごく簡単にまとめると、
標準化されたプロセスは、
効率的に開発を進め、また適切な手順を踏むことで品質を保証するもの。
一方、ソフトウェアは属人性の塊であり、その品質は人が作りこむもの。
ソフトウェア品質に関する人材の育成は難しい。単に知識だけでは成り立たない。
認識や意識を高めるには、生きた経験値にふれることが大切だ*1。
というお話しでした。
冒頭に、著者の宿口さんは以下のように書かれています。
ある人またはある組織が語る「品質」というものは、その人またはその組織の「ひととなり」ではないかと直感しています。
「そのひとまたはその組織」というのが面白いですね。私はこれを、
「ある人が語る品質とはその人の...」と「ある組織が語る品質とはその組織の...」の2つの意ををまとめたものではなく、
「ある人が語る品質とはその組織の...」でもあるし、また「ある組織が語る品質とはその人の...」でもあるのだと読みました。
品質は、いろんな人の知識やノウハウに支えられているものでもあるし、
また、その組織のいろんな都合にも左右されることなのだと思います。
最近、チームの話など読んだり、"カンバン本" を読んだりしながら、
また、今の自分のチームを見ながら思うのは、
学びの場はチームでつくるしかないんじゃないか、ということです。
今まさにある、その場にある経験を、
ちゃんと学びとしてチームのみんなが受け取り、また、チームが意識して与えていかないと、
どこからも学べないんじゃないのかな、と思うのです。
会社や上司が教えてくれるもんじゃないよ、ってことですな。
だから、やっぱチームだろ!、ということで、
次回の自社の勉強会では、いよいよプロジェクトファシリテーションの話をしてみようと思っています。
おなじみの PF のページのプレゼン資料を使わせていただくつもりですが、
導入に、少し自分の想いを話ししてみようかな、と。
このブログにいつも書いていることなのだけど、ストレートに一度みんなに話してみようかな、
と思いました。
こんな感じで。
我々のような組込みの仕事では、NDA 等の関係で、お客様先に入って仕事することも多く、
チームとは言っても、自分で裁量を持って組織し、動かしていくことは、ほとんどないと思います。
しかし、お客様先であっても、チームの中に学びの場をつくっていくことは、
ひとりひとりの行動で可能です。
契約上の関係で制約があったとしても、チームをけん引する力になることは可能なはずです。
我々の仕事の形態が、そういう形でなければ成り立たない以上、
お客様先でどうやってチームをつくっていくのかも、我々の重要な業務になっているのだと
そういうことも言っていかなければならないのだなと思いました*2。