エンジニアには想像力が必要だ
デバッグ時の仮説を立てる想像力だけではなくて、
エンジニアは学習のためにも想像力が必要だ、と思う。
エンジニアの技術力って、
つまるところ 「結び付け力」 じゃないかと思うのだ。
今までの知識や経験と、新しく学ぼうとすることとの間を、
どう「結び付け」るか。その結び付けの際に「想像力」が役に立つ。
たぶんあの経験のあの部分と同じようなことではないか、とか
この知識のこれに似てるな、とか
そういうことで現在の保有知識と新しいこととの間のすき間を
うまく「補間しながら学習していく」能力が、
技術を早く理解するために役立ってるのではないのかと思うのだ。
もちろん
既存知識がぜんぜん役に立たない分野もあるだろうし、
結び付けるものが間違っている場合もあるだろう。
そうであったとしても、
そういう例外かどうかでフィルタをかけられることで、情報量が制限されて
学びやすさが変わるのだと思う。
少なくとも、既存知識とうまくリンクさせることができれば
「腹落ち」しやすくて、理解しやすいだろう。
ITエンジニアがずっとエンジニアを続けていくことができるのは、
こういう「省エネ」なお勉強ができるからでもあるし、
意外とどの技術も他の何かと考え方やしくみが似ていたりして、
結構応用利くんだな、と思えるものだ。
おっちゃんになると、そういうところもようやくわかってくる、わけなのだった。
本当に、想像力とか、推察力・類推力って、仕事のテンポに大きく関わっている、
と日々感じる。
これなくなったら、ヤバイな、と思う。