Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

プロジェクト管理のこと、それから激安ソフト開発はあり得るのか?

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ひさしぶりにこの本をパラパラめくってみた。
デマルコ本のチョーざっくりダイジェスト版となりますが、ささっと復習するにはいいです。

で、結局のところ「プロジェクト管理ってなに?」って言ったら
「開発者が集中して働ける環境をつくる」というただそれだけのことになりそうです。
いい人材を集め、チームを固定化し、割り込みや無駄な作業をなくし、リスクに対処する、
すべては前述のための施策です。
「怒り」や「焦り」を排除するのも「集中」のためです。
頭脳労働者のケツを叩いてもしょうがないのです。

と考えて、いまの自分の状況はどうなのか。。。
管理職だからもっとうまく仕事をさばかないといけないと、ずっとそう思ってきたけれど、
プロジェクトをオーバーラップさせたり、複数抱えたりで、うまく回すのが仕事だと思ってきたけれど、
まだそこまでできていないし。
自分のプロジェクトを進めつつ、周りのプロジェクトのことやら、営業やら、見積やら、
あれこれやることはあるけれど、やっぱりどうもうまくいかないし。
毎日々々「考える時間をくれよ」と思ってしまう。
要件を設計へブレークダウンすればいいような、そういうタイプの仕事じゃないんだよ、これは。
もし自分が小さな会社の経営者だったら、つべこべ言わずただがむしゃらに働いているのだろう。
甘い、ということだろうか。。。

「ソフト開発の激安店」て発想はビジネスモデルとして成立するのか、
最初はそんなことを考えてみようと思って書き始めたのだけど、
元々、技術や技術者を安く売ろうとは思ってもいないし、
安い人を使えばいいって考えにも賛同できないし、
残業をなくすとか交通費を減らすとか、
みみっちくコストを減らすことが激安になるのかも見当ついていないし、
そう考えると、「お客様に安く商品を提供する」ということを
いままで本気で考えたことはなかったと思う。

お客さんの予算に合うやり方で、と言って、
設計や仕様書作成を簡略化しようとか、テストをまとめてやってしまうおうとか、
いわば品質やコミュニケーションの部分をショートカットして進めているわけだ。
作りもんに手を抜けない以上、他でどうするかしかないじゃん。

で、「他社さんのほうが安かったから」で失注することもあるわけだけど、
他社さんはいったいどんなやり方をしているんでしょうね、ってマジ思うわ。
不確実性のコーンの左はじで闘ってるわけだから、いろいろ想定が違うかもしれないけれど、
そうなると、やっぱ相手はスーパーマンを抱えてる会社、ってわけなんだろうか?

安くしようって思ったら負けだ、と思っている。人は部品やモノと違うんだし。
要するにこれは、自分の周りの「違和感」、ってやつかな、と思う。