Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

「次の段階」へ向かうために

あれこれやと書いているが、
この状態のひとは、『リファクタリング・ウェットウェア ~達人プログラマーの思考法と学習法~』に書いてある
「ドレイファスモデルの5段階」の第2段階そのものである、とあらためて思った。

はたして次の段階に向かうにはどうしたものかと、再度この本を手にとってみた。。。

「気づく、ということが初心者の域を抜け出す重要な手段」とは書いてあるものの、
実はそれこそが大変難しい段階なのだと、はたから見ててそう思う。
言葉や理屈では伝わらないのだ。

そのためには、この本に書いてあるように「失敗が許される」ことはとても重要な環境なのだと思う。
安心して失敗できる環境(*)が、気づきを促し、気づきを受け入れるために必要ではないかと感じる。
ガードがかかった自己防衛の精神状態ではダメなのだ。
そして、失敗を恐れて何もしなくなることは、最もわるい状態だ。

客先常駐の形態だと、当然のことながら
仕事のやり方や体制を自分たちの思うようにコントロールするには限界がある。
自社で学びのための環境を持てるほうがいいのだろうね。
そんなぜいたくが言っていられるわけではないのですが。

(*)…100%安全で安心して失敗できる環境なんてものは、仕事の中ではあり得ないかもしれません。
   許してもらえる?誰かがカバーしてくれる?くらいかな。
   それから、周りの手助けが当人にとって救いになるかどうかは、
   当人がチームをどういうものと意識できているかに大きく左右されるでしょう、おそらく。
   各自が分業する文化に馴染んでいる人にとって、手助けは屈辱的なものかもしれません。
   難しいな...。