Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

「納期厳守」はプロセスを破壊する

と、そこまで言っていないのは筆者の遠慮だとも思うが、
ストレートにこう言ってもいいだろう、と私は思っている。

チームに対してどんなコミットメントを求めるか?を読んで。
以下(ちょっと乱暴な切り出し方で)引用。

チームが品質について共有した認識を持っていて、それをどのような方法で維持していて、結果としてモデルやコードがどうなっていると良いかが分かっている。そして、それが今できているかどうか、皆がどこができていないかが分かっていてその対応について話し合っている。このような状態が自分たちで品質をコントロールできている状態だと私は考えています。

「とにかく期限厳守で頑張ってくれ」という目先のコミットを重視する環境では、チームがプロセスや型をコミットすることはできません。逆に目先のコミットを求めないことによって、チームがプロセスや型をコミットすることができます。そしてこのプロセス、型についてのコミットは目先の期限を達成するコミットよりも、より厳密に評価を行い問題点を改善し続ける必要があります。

「とにかく期限」と言う時には、明らかに何かが犠牲になっているはずである。
もし近くで見ているなら、それがわかった上で言っているはずである。
プロジェクトの行方に責任を持っている立場の人は、最後の最後にどうするのか、
その勇気と覚悟を持った上でプロジェクトをコントロールしてほしい。

また、そういったコントロールする際の(勇気を後押しする)基準を与えるのも、プロセスの役割のはずである。
プロセスはチームに厳しい要求をするものかもしれないけども、チームを守ってくれるものでもあってほしい。

品質を把握できるのはエンジニアだけだ。
エンジニアは品質に責任を持つ。じゃあ、組織のマネージャは何に責任を持つのだろうか...。