Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

受託開発だからなのか?

logmi.jp

 もしかしたらそういうイメージないかもしれないですけど、日本って今、全世界から「ものすごく安い国」と認識されていますからね。ちなみに、昔は全部オフショアと言って、海外の人たちにアウトソーシングするほうが安かったからやっていたんですけど、今は逆なんですよ。
  
中国やインドの人たちは、日本を一応「パートナー」と呼んでくれますけど、ただの労働力として見ています。特にエンジニアを。なぜかというと「あいつらは安くてよく働いて、信じられないことに、あの値段で納期を守るんだぜ」と言われるんです。
  
(会場笑)
 
 本当は「バカにされている」と思った方がいいのかもしれないですね。「あれだけ買いたたいているのに、ちゃんと納期守るって、あいつらすごいよね」といった評価になっている。だから、逆にいうと日本はもうちょっと、エンジニアがちゃんとリスペクトされるようなカルチャーを作らないといけないですね。
 
残念ながら、日本はエンジニアの立場がすごく低い。知らないでしょ? 実は日本って、エンジニアの給料が安いとか、エンジニアがぜんぜん出世できないというのは当たり前なんですよ。
 
エンジニアもコンピューターエンジニアもブルーカラーなんですよ。産業の構造についてちょっとお話をすると、日本にはIT事業従事者といわれる人たちが120万人くらいいるんですね。その75パーセントがSIベンダーにいるんです。
 
要するに、IT専門で人売りをしているような会社に大半の人たちがいる状態なんですよね。そうなると、そこで価格競争が起きちゃうんですよ。それで、安く納品できる連中が注文を受ける状態になるので、エンジニアがリスペクトされなくて、すごく買いたたかれるというカルチャーができやすくなってしまって(いることが)、問題なんですね。

 
上記のように、
ITエンジニアがリスペクトされてなくて、他の国みたく給料いいわけじゃなくて、って
これはこれで悔しいんだけど。
 
 
いろんなことを「受託開発」のせいに考えてしまってるところがある。
 
だから儲けが出せなくて、
ただただ日々納期に追われてて、
目の前のものをつくること以外にお金や時間が使えなくて、
まぁ挙げたらキリがないのだけど。
 
確かに受託開発は、オワコンだろうし、人気ないし。
それはそれで当然だ。君子危うきに近寄らず、だ。
 
だけど、事業会社だからって、
儲けが出せていないと、社員に投資できないのは同じことのはずだ。
 
いまは私がプロジェクトの中でしか予算のコントロールができないから
こんな見え方なのだと思う。
だからいまはただ、必要なものは必要だと言っていくしかないし、
必要ならやっていくしかないのだ、と思う。
私がなんとかできないのなら、それは私が、力やスキルがないからだろう。
 
 
受託開発が人売り(人月単価の商売)で価格競争で、
もうどうしようもなくビジネスとしてダメなんだったら、
だから受託開発のせい、で正しいってことなんだけど。