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心理的安全性とはいうけども

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自分を無知で無能な人に見せないための解決策は非常に簡単。つまり、無知だと思われないためには「質問をしない」、無能だと思われないためには「間違いや弱点を認めない」、押しつけがましいと思われないためには「アイデアを出さない」、ネガティブだと思われないためには「現状を批判しない」というような行動を取ればよいのです。

調査当初、Edmondson教授は「いいチームは過誤の報告数が少ない」という予想を抱いていましたが、調査結果を分析したところ、当初の予想とは全く逆の「いいチームほど過誤を報告する」ということが判明したとのこと。このことから、「よいチームであるほど医師と看護師の間でダブルチェックが行われ、過誤についての話し合いが行われている」のだとEdmondson教授は考えました。

大まかに見ると「ミスの報告が多いほど心理的安全性が高い」ということが示されています。

では、心理的安全性が高いチームとはどのように作るのでしょうか?
 
まず重要なのは、仕事において、自分たちがこれまで経験したことのない「不確実なこと」や「人々が頼り合って行うこと」が山ほどあるということを明確にし、職場の全員の考えや声が必要であるという前提を形作ること。
次に、「人はミスを犯す」と認めること。ミスをした時に部下から「ミスをしました」という言葉を素直に聞ける雰囲気を作ると、チームのメンバーはより安心して声を上げられるようになります。そして、チームのメンバーにたくさん質問することも、チーム内の「声」を生み出すには必要なことです。

これらのシンプルな3原則が、組織の崩壊を避け、心理的安全性の高い仕事場を作り出しますが、Edmondson教授がチームのマネージャーらにこれを話すと、彼らは「ミスを報告しやすくなると各人の仕事に対する責任感がなくなり、仕事の質が落ちるのではないか?」と心配するとのこと。

 
わからなかったら訊いて下さい、とか、
うまくいってなければすぐ教えて下さい、とか、そういうふうに常に言っているし、
こちらからも、何度も声をかけたり、状況を訊いたり、頻繁にコンタクトとってみてるけど、
ご自分からは、なかなか言ってくれなくて、
どうしたもんだろう、と思ってしまいます。
 
プライドとかそういうものなのかなー?と単純に考えていたのですが、上記の

 チームのマネージャーらにこれを話すと、彼らは「.....」と心配するとのこと。

を読んで、あー、そうなのか、と思ったのです。
 
ベテランというかマネージャ寄りの目線の人は、
自分自身に対しても「ミスをしてはいけない」と常にプレッシャーをかけているのだと思います。
そこに加えて「わからなかったらいつでも訊いて下さい」みたいは声かけは
かえって逆効果でさえあったかもしれません。
プライドを傷つけられた上に、さらに自己肯定感を失う状況だったのかもしれません。
ベテランなんだからこのくらいやってほしいという、こちらの期待感も
さらにプレッシャーになっていたとも思います(が、これはそうするよ、仕方ない)。
 
でも、でもなのです。
みんなでプロジェクトを進めていこう、
納期を守れるように、状況を共有してすばやく手を打とう、って言ってるんだから、
それを目指して仕事してほしい。そこのところを理解してほしい。
それこそ「もういいトシなんだから、わかるでしょ。」と思うのです。
(状況を)早く教えて、って何度も言ってるのに、言ってるんだから、
わかってくれよいいかげんに、と思うのです。
 
結局のところは、「自分がバカになれるか」なのだと思うのです。
「すみません」って言える勇気だと思うのです。
だって、これまでだって、怒ったり責めたりはしてないでしょう?
あなたのできる全てを使って、なんとかするしかないんだから。
あなただって周りの力を借りるしかないでしょう?
 
 
というわけで、
報告をちゃんともらえるってことがすごく大変なことなんだな、とあらためて思った次第です。
言える場作りって、そう単純なもんじゃないんだな、ってことです。
 

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