Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

プロジェクトマネジメントを教えることができますか?

brevis.exblog.jp

マネジメント・テクノロジーにおける初級者とは、自分でなんとか実行することができる人を指す。言われたことをそのとおり実行する場合も、自分で考えてやってみる場合もあるだろう(もちろん、言われてもできない人は、入門以前である)。
 
これに対し、中級者とは、他人に教えることができる人を指す。すなわち、自分の関わるマネジメントの手順・技術について、言語化でき、また元となる理論や定石を理解しており、それを実例と共に伝えられる人である。
 
そして上級者とは、新しいやり方を開発できる人である。

プロジェクトマネジメントってなんだろう。最近思う。
計画通りプロジェクトを終わらせること、なのだろう。
じゃあどうやったら計画通りにいくの?
想定外も考慮漏れもあるよね?
それが見つかったとして、でも変えられない計画もあるよね。
だったらどうするの?
ひとや時間をつぎ込んでヘトヘトになって終わらせる?
それで終わることもあるけれど。やがては終わるものかもしれないけど。
 
プロジェクトマネジメントをひとに教えるとしたら
何を教えたらいいのだろう。
やることやつくるものを教えたら、それでいいのだろうか?
レビューやって、その指摘を直していけば、品質が上がり、不具合が減るだろうか?
そんなことをやって、途中すごく遅れたとしても、
結局はちゃんとしたものができて、無事終了、となるのだろうか?
設計のよしあしはどうやって判断するのだろうか?判断できるのだろうか?
コードの生産性に妥当性なんてあるのだろうか?
生産性がわかれば、計画通りうまく進むのだろうか?
テスト計画の立て方やテスト仕様書の書き方で、
プロジェクトの行く末がどう左右されるのだろうか?
品質のために、私たちは何をやったらいいのか、どこまでやったらいいのか?
それをする時間や人手をどう捻出・調達できるのだろうか?
つくるひとはどうやってものをつくっているのだろうか?
そして満足できるものをつくってくれるだろうか?
それをどうやって教えますか?どうやってやってもらいますか?
 
これでも某資格試験合格者、なのであるが、
「こうやったらうまくいきます」なんてものは全く誰にも教えることができない、とわかった。
何も持っていないのだ。答えを持っていないのだ。
理論ややり方なんて、なんの役にも立っていないのだ。これじゃ技術と呼べないだろう。
つまりは何も知らないし、何も考えてないし、何も手を打てていないわけだ。

何をやると効果があるか、何をやっていないと危ないのか、
そういうものを経験の中で見極めながら、自分の武器にしていかなければいけなかったのだ。
それを、ただなんとなくだったり、決まったプロセスだったから、でやってきたから、
何も残っていないのだろう、と思う。

なんか落ち込んできちゃうので、今日はここまでとしておこう。