Some Days You Get the Bear

IT系エンジニアの、日々の気づきや考えたこと。

これから先のソフト屋の業態とは(その2)

結局、受託開発はなくなると思う。

なぜなら、発注側も受注側も、お互いしんどいから。

これは仕様変更だ、見積範囲外だ、と言って、
お客さんの要求を進めることができない開発側。
また、それを説明するために、議事録やらエビデンスを引っ張り出してきては
の交渉ごと。ぜんぜんいいことないと思う。

それから、受託は仕事が「ひとごと」になりやすい。
お客さんが決めてくれないとか、お客さんがお金を出してくれればとか。

そんなことを言っているよりも、とっとと作ってしまったほうがいい。
本当はそうしたいはず。

予算がどうとかいうけど、ただの商習慣ではないのか?
非効率なものはそのうちなくなると思う。

「分業でみながバカになる」とはまさにその通り。いまのやり方だとひとも育ちにくい。


また、派遣法の改正(※)で、派遣会社は大量の人員を抱え、それをさばくために
今以上になりふり構わず技術者を売ってくることになるだろう。
技術者の単価も下がり、そういう人たちにとって代わられる現場も増えることだろう。

それだけでなく、そういう現場での仕事ができないひとは、どんどん淘汰されるだろう。
つまり「分業しかできないバカ」はいらなくなる、ということだ。

優秀な人が増えて、いいものがつくっていける現場が増えるのなら、それはよいことだ。
だが一方で、技術者の価値(=値段)はどうなっていくのだろうか。
こんなことで、内製が増えていくことにはならない思うのだが、
外部のエンジニアは安く仕事をするしかないとなるなら、我々はどこへ向かっていくべきなのか。
どんなソフトハウスが勝ち残っていくのだろうか。


 ※いわゆる2018年問題。私の解釈では、有期契約ができなくなることで、
  派遣先が雇用を嫌がる → なので派遣元が雇用する → 派遣元が大量の正社員を抱える
  あくまで私の解釈なので、責任は持てません。あしからず。