仕様書の書き方のことを何度か書いたが、
まず出発点は「口で説明できること」なんだと思う。
話し言葉でちゃんと伝えることができるということは、
話す前に、あるいは話しながらでも、
話す内容がきちんと整理できていて、伝えるための言葉の用意ができている、ということだ。
また、話し言葉で伝えるときは、その場で相手からのフィードバックを得ることができる。
その様子に気づきながら「どう伝えたらわかってもらえるだろうか?」ということに
気を使うことができる、伝えようという姿勢を持っている、ということだ。
「伝えたいことが準備できていて、それをどういうふうに伝えようとするか」を考えているかどうか、なのだ。
「書く能力」とは、ずばり「説明力」なのである。
だからこそ、書くことは難しいことなのだと思う。
伝わらなければ意味がない。
仕様書というものは、何か定型のフォーマットに従って、項目を埋めていけばいい、
そんなふうに考えているかもしれないが、
どんなものが必要で、そのためにどう書いたらいいかを考えるのは、とても重要なスキルだ。
私が普段考えていることをもう少し細かくしっかりと書き表してみよう、と思った。