『ザ・ゴール』から学ぶプロジェクト型組織変革~TOC/CCPMで組織を変える~ Vol.31
CCPM におけるチームマネジメントを P・D・C・A の形に落とし込んで解説してある。
その「D」の解説である。以下、全面的に引用!
【D: バッファをムダに消費しないよう意識しながらチームを運営する】
以前、個々の作業日程を守るために各作業に安全余裕を持たせるより、プロジェクト全体を守るために安全余裕を集める方が、安全余裕全体のサイズを短くすることができることをお伝えしました。これは約束した日程を個々人が守ろうとするのではなく、チーム全体で守ろうとすることでバッファを小さくすることができるということです。
ですからプロジェクトの実行段階では、「各タスクを個人が実行する」ではなく「プロジェクトをチームが実行する」という意識づけをしながら進めることが重要です。
今まで個人が持っていた安全余裕をチームに集めることによって、バッファを短くすることができ、さらにムダにバッファを使わないプロジェクト運営を実現することができます。
具体的には、次のように運営していきます。
<スタンドアップミーティング>
(...)
<作業に人をアサインしない>
(...)
<マルチタスキングを排除する>
(...)
<作業完了を確認する>
(...) (それぞれの解説は本編ご参照のこと)
「作業に人をアサインしない」ということを、アジャイルではマインドとして伝えようとしていると思うが(やり方、フレームワークとして伝えようとしているけども、そこに論理的な説明はなかったと思う)、
CCPM では、
手の空いたメンバーから順次<To-Do>にある作業を取り出して実行する方が、待ち時間を短縮できる
という科学的な根拠を提示して説明している。
私自身は、今まで CCPM とアジャイルを別々のものとして興味を持っていたのだが、
結局同じようなところに行き着くのだなと思うと、
経験とか感覚とかそういうものってやっぱり当たっているよな、と、ここでも思うのだった。
こんどの TOCfE関西、おもしろそうだな...。